2011年3月11日 12時4分生まれ
宮城県 仙台市 木下 瑞萌

昨年8月頃から、切迫流産の恐れがあり、母・木下京子さんは、入退院を繰り返した。3月11日に帝王切開。震災後、赤ちゃんの検査中に、地震が起きた。宮城県立こども病院は、自家発電の設備があったため、電気は切れなかった。出産後、瑞萌ちゃんは、NICU(緊急集中治療室)に入る。京子さんは、「たくさんの管をつけられている娘を見ると、つらかった」と話す。1週間後に、赤ちゃんは手術。「余震が心配だった」と京子さんは振り返る。現在は、母子ともに健康。「瑞萌」の「瑞」は、天がくだすめでたい印という意味。萌は、始まる、あらわれてくる、の意味。震災後に、家族みんなで決めたという。